「バターコーヒーダイエット」と「ケトジェニックダイエット」の違い
『バターコーヒーダイエット』は、アメリカのIT起業家、デイヴ・アプスリーの著書である『シリコンバレー式自分を変える最高の食事』の中で紹介され、一躍ブームになりました。朝食にバターコーヒーを摂取することで、ダイエット効果や体質改善の効果が期待できるという食事法です。
一方『ケトジェニックダイエット』は、適度なタンパク質・低糖質・高脂質の食事を継続することで、ケトーシス状態を維持することが本質であり、そこがバターコーヒーダイエット等他の食事法と異なるところです。
「バターコーヒーダイエット」で摂取することになる栄養素
バターコーヒーは、コーヒーの中にグラスフェッドバターとMCTオイルを加えて作ります。グラスフェッドバターには、リノール酸共役リノール酸や、中鎖脂肪酸、ビタミンA、ビタミンEなどが含まれています。MCTオイルは、100%中鎖脂肪酸のオイルなので、消化吸収に優れ、エネルギーになりやすく、脳にも栄養補給をしてくれ、生活習慣病の予防となります。
コーヒーのカフェインによる基礎代謝アップ、仕事効率、パフォーマンスアップ効果、クロロゲン酸というポリフェノールの、糖質の吸収を緩やかにする働き、抗酸化作用によるシミシワ予防アンチエイジング効果も期待されるといわれています。
「ケトジェニックダイエット」の栄養学的考え方
『ケトジェニックダイエット』は、人間のエネルギー源である三大栄養素(糖質・タンパク質・脂質)のなかでも、毎日摂取している糖質の比率を下げていくダイエット方法です。
摂取する糖質の量が減れば、体脂肪の分解が促され、肝臓で「ケトン体」と呼ばれる物質が作られ、この「ケトン体」をエネルギー源として利用します。糖質を控えるだけでなく、タンパク質をはじめ、重要な栄養素をもれなくしっかり摂取しなければなりません。
この食事法は、糖尿病やメタボ、がんに至るまで、生活習慣病を予防し、健康寿命を延ばす等医学的エビデンスが多くあります。脂肪を分解して「ケトン体」の生成を促すケトジェニック回路を活性化させれば、肥満が解消するだけでなく、長寿関連遺伝子のスイッチを入れることにつながります。
このように、「ケトン体」には、様々なアンチエイジング効果があることがわかってきています。